2009年6月14日
品川の八つ山通りをさえぎる京急の踏み切りは“開かずの踏切”である。
朝のラッシュアワー時に、右から、左から
11本もの電車が通過するのを待ったりする時は
イライラ度も相当なものになる。
通勤時の電車は次から次と間隔が開いてないので、
品川駅構内に電車が入れず、
信号待ちのため踏切上で停止している事もしばしばあるが、
その電車が発車するときに、メロディーを発する。
何度か聞いたが、「ソラシドレミー、ソラシドレミー」と
ちょっとバイオリンのように聞こえる。
それはイライラの心に、一瞬心地よさを与えてくれる。
この話をしたら教えてくれる人がいた。
何年か前に京急で導入したドイツの装置だそうな・・・
こんな事考えるなんて、なんてオシャレ!な、ドイツの人。
2009年6月10日
長野県上田駅から車で30分程。
透明な若葉の美しい山道を少し行くと、その丘の先に
コンクリート造りの教会のような建物
それが・・・「無言館」でした。
学徒出陣によって若くして逝った、
美大の画学生達の絵が、
集められて展示されています。
いわゆる美術館の絵とは違って、保存状態もわるく
絵の具が剥げ落ちてしまっていたりします。
作品の下に作者の家庭環境など、簡単な説明がついていて、
作者の出身地、出身美術校、そして戦死した場所。
最後に戦死した年齢・・「享年23歳」「享年27歳」・・
あわせてそれぞれ作者の、すっかり黄色くなってしまった
或る日のひとコマの写真。
アトリエで作製中の楽しげな写真などもありました。
戦地から両親へ宛てた、熱き思いのつまったハガキ。
使いこまれた絵筆。など
迫力のある絵画からは、
真剣に絵を学んで、将来を託していた学生達の
真摯な気持ちが伝わってきて
何ともせつない、やりきれない思いで一杯に なりました。