2010年3月31日
「第63回アンデパンダン展」新国立美術館に出掛けた。
小学校の担任の先生より案内をいただいたのですぐ同級生を誘って、二人で楽しませていただいた。
折りしも春めいて六本木界隈は人が多かったが、
たった二人なのに、季節のせいもあってかとても楽しかった。
小学校3年4年の2年間の担任であった先生は、
私に暖かい思い出を沢山くださった。
今思えば先生は当時27歳くらい?の若造だったのに・・・
「海に行った事のない人いる?」とクラスで手を挙げさせて、
何人いたかな? 7,8人はいたと思うが、夏休みの一日、
皆を海に連れて行ってくれた。
その楽しかった思い出は、誰に聞いても深く心に刻まれている。
その中の一人の女の子が夏休みが終わる頃、
日本脳炎になって死んでしまった。
その事はもちろん先生のせいではないが、
海に行った日と病気になった日が近かったこともあって、
責任を感じられた先生は、随分その子のお家に通われたそうだ。
今の時代ならうるさい親や、教育委員会で問題になっているかもしれない。
私が絵を好きになったのも大いに先生の影響だ。
描いた物をことごとく褒めてくれて、壁に張り出したり職員室に飾ったり。
80歳になられた今も、趣味の油絵を毎日のように描いて、
多くの元生徒達を連れて"100名山”に登っておられる。
それも下見に一度、先に登ってみるそうだから、ご自分は2回登る事になる。背中の曲がったヨボヨボおじいちゃんなのにとても健脚なのだ。
実に誠実で頼りになる先生なのである。
2010年3月4日
"料理はシステムである。システムさえ確立すれば安く、美味で、栄養豊富な食事が家庭でたのしめる。”と書いた「丸元淑生のシステム料理学」と出合ったのは、もう30年も前の事である。
その時から私の日常生活のバイブルのようになっていた。
築地にちりめんじゃこやかつお節を買いに行く事等できないので、
その教えの通りにできる訳ではないが、こうした方がなぜいいのか、
栄養学的にも、味覚でも理にかなっていた。
今では当たり前のことになっているが、当時の一般的な栄養学とは、随分違っていた。
食べればすぐエネルギーになる炭水化物と脂肪以外の、
大事な約40種の栄養について、8種の必須アミノ酸や10数種のミネラル、20種近いビタミンなどを、微量でいいのだから毎日の食事でとる重要性が書かれていた。
その栄養学に基づいた料理法は斬新で、お会いした事もないが、
私はほぼ信者である。
この写真にある発芽玄米を炊く事も丸元さんの教え。
①玄米を一晩水につけて、たっぷり水をすわせる。
②翌日ざるにあげ、ビニール袋をかぶせて薄暗いところに置く。
その間、一日に2、3回水をかけて湿らせておく。
③二日もたてば、胚芽がツンツン、わずかだが芽が立ってくる。
これを炊飯器で炊く。
一度に沢山炊いて、暖かい内に一食づつ冷凍しておく。
これも5kgの一袋を食べて終了すると、
次の5kg袋を開ける前に、
本当は大好きでたまらない真っ白な白米を炊いて、
しばらく楽しむ。
こんな風に、いい加減な信者だが、
その丸元淑生さんも昨年なくなってしまった。
毎日元気でいられる沢山の真実を教えていただいて、
丸元さん、本当にありがとう。