2009年4月27日
世界の国々は、GDP「国内総生産」を
国の経済成長の指標にして測り、
日本は世界で第二位である、
とか言って威張っていますが、
GNHとは、「国民総幸福量」(Gross National Happiness)
物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさも
進歩させていくのが大事という考え方です。
ブータンの国王が提唱されたことから始まったそうです。
ブータンを取材したテレビ番組では、
日本から見ると少し貧しそうにみえるのに、
国民の97%の人達が幸せと思って暮らしていて、
国民はおだやかで、どの人もキラキラ笑顔が光っていて、
とても純粋な表情でした。
その番組で“「足るを知る」国民”というコメントがあり、
画面からは、その満ち足りた生活ぶりが伝わり、
ブータンは幸せの王国であると思った事があります。
京都龍安寺に「吾唯足知(われ ただ たるを しる)」と
刻まれたつくばいがあって、
この禅問答のような言葉は深くて、
なかなか悟ることなどできないと思いますが、
「満足することを知っている者は貧しくても幸せ、
満足する事を知らない者は例え裕福でも不幸」
という事でしょうか。
人の欲望は果てしなく
一つ得れば、もっともっと得たくなるもので、
現在の日本の私達は隣の人と比較して、
幸福や不幸を計ったりしてはいないでしょうか。
「足るを知る」事は人生を幸せに生きる為に、
とても大切な事だと思います。
2009年4月23日
母の三回忌のついでに足をのばして「弘法さん」とよばれて
京都の人々に親しまれている縁日を見てきました。
京都の東寺では祖師空海入寂の3月21日を期して、
毎月ご命日の21日にご供養があるのですが、
この日に参拝すると大きな功得があるそうです。
沢山の人々がお参りするようになって、
茶屋や植木屋などが出てくるようになったのが始まりで、
現在の「弘法さん」のように
沢山の露店でにぎわうような縁日になったそうです。
骨董品・古着・漬物・植木・野菜の苗・焼き菓子、
何でもありますが、
骨董品やのおじちゃんのちょっとした会話の暖かさなんか、
もう10年来の知り合いのようです。
京都の地のみごとな竹の子や、長いも、自然薯等売っているおばちゃん。
「何でこんなに安うしてるのに、買わへんのん!!
何でぇー!!」と偉い勢いで怒っている。
「農家になんか生まれへんかったらよかった!!」
そこまで言うか・・・・!
2009年4月13日
いつかナマで柳家小三治さんの噺を聞いてみたいとずーっと思っていた。
昨日、初めてのナマ落語。
「さくらがきれいですねぇ 。
ソメイヨシノっていう品種は、
東京の荒川沿いの染井村の
植木職人さん達が作ったそうですね・・
普通は奈良かどっかと思いますよね・・・・・」と
始まる。
散々さくらの事、あれこれはなした後に、
「これ、ゆうべみたテレビで言ってたから、
忘れないうちに言っちゃおう、と思って・・・
明日になったらもう忘れちゃうよ。」
と柔らかな顔でニヤニヤ。
「座ってはなしてるだけで、楽そうな仕事にみえるでしょ?・・・」
(だいぶ間があって)
「・・・そうなんですよ。楽なんですよ」(爆笑)
まくらのはなしの間は、お茶(漢方薬が入ってるらしい)をすすりながら
淡々と、飄々と、話が続く。
さて本日の噺は、
「蔵前の大店の旦那様が隠居するので、
風流の里“根岸”に引っ越してきた。
そのご隠居様と使用人“さだ吉”のはなし。」
舞台の用意は紫色の座布団だけ。
黒紋付姿の小三治さん、
日本の話芸ってすごいです。
2009年4月9日
いつもいつも元気で、今日一日が楽しみでワクワクする。
そんな前向きな気持ちでいられれば人生何もいう事は無い。
だけど、自分自身が何を感じているのかも分からない。
自分のブルーな気分を抑える事が出来ない。
こういう気持ちになった事はないだろうか。
なぜだかわからないけど、ただ悲しいというときがある。
この感情を否定するのではなく、
ただ悲しいと感じることを自分に許していいと思う。
怒り、不安、悲しみ、といったネガティブな感情は、
内なる知恵からのメッセージなのだ。
無視せずに、その気持ちを感じ、メッセージを読みとるべきだ。
それらは、行動することや、
苦痛の原因である状況や心の持ち方を変えること、
そして前進することを要求している。
ネガティブな感情を恐れず、どっぷりとひたろう。
おのずと次の一歩が開けてくる。
・・・・と、今自分に言い聞かせる。
2009年4月2日
美味しいコーヒーを飲むには、
挽き立てのコーヒー豆を使う事。
挽いたコーヒー粉は酸化するのが早いので、
出来るだけ酸素にふれないようにしよう。
ローストした豆は、密閉して1ヶ月程もつが、
粉にしてしまうと密閉しても1週間ほどで、風味がおちる。
コーヒーは水とコーヒー豆のバランスが大事。
カップ一杯のコーヒーなら8~10グラム程の適量のコーヒー豆を使う事。
沢山の量を使用したからといって、強い味のコーヒーが飲める訳ではない。
新鮮な水を沸騰させて10秒待って、お湯をさましてから点てる事。
沸騰した湯は苦いコーヒーをつくる。
そして、コーヒーを火にかけて暖めなおしてはいけないし、
古いコーヒーに新しいコーヒーを注ぎ足してもいけない。
このぐらいの事で日々豊かになる。
自分自身のために毎日を大切にしよう。