2009年3月23日
中学2年生の頃に2年半程住んだ事のある広島に、50年振りに観光旅行をした。
その国泰寺中学校を訪ねた後、そこから昔住んでいた観音本町あたりまでタクシーで移動、
降りたとたん「あーっ、カメラ・・・」忘れた。
雨も降っていたので、いろいろ気をとられていた。
黒い色のタクシーだったけど、広島市内には黒色のタクシーがいくらでも走っている。
あーあ、せっかくの記念の写真が・・・ない。
とほうに暮れて結局、
広島駅構内の“タクシー協会”へ行って遺失物の届けを出してみた。
タクシー協会の人が「この隣の警察にも届け出られたほうがいいですよ。
運転手によっては、直接警察に届ける人もおるでね・・」のアドバイスを頂いて、
すぐ隣りの警察へ。
カウンターには若いおまわりさんが3人並んでいる。
さらに後ろのスチール机には女性警官と男性警官、3人が座っている。
丁度みんな暇そうだった。
「タクシーの中にデジカメを忘れたので、届けを出しておきたいのですが・・・」と
恐る恐る入っていくと、
カウンターの若いおまわりさんが気持ちよく立って、
「そうですかー」と状況を聞いてくれつつ、書き込むように書類を出してくれていた。
すると、受付してくれてる若いおまわりさんを制するように、
後方スチール席の先輩らしい女性警官の大きな声がする。
「デジカメの落し物は、いっぱ~いあるんですよーっ!!
どこのメーカーで、製造番号何番かわかりますかーっ!!
製造番号がわからないと、貴方のかどうか確定できないので
出て来たとしても、お渡しできないからっ・・!!
云々・・・!!
製造番号が分ってから、届けでてください!!
云々・・・・・・・」
そんな風な事を言ったのである。
さらに奥の席の一番偉そうな感じの中年警官が席から立ち上がって、
もっと偉そうにその女性警官に同調して同じ様な事を言っていた。
カウンターで対応してくれた若いおまわりさんは、
その後はだまってしまい、書類の記載もしてくれなくなってしまった。
ふざけるなー!
東京から観光で広島にきて、落としたカメラの製造番号など、
即座にみんな分るのか!
落とした直後にその時の状況説明をしているのに、何の意味もないのか。
届け出たってどうせ出てこないよとでも言いたいのだろうか。
こういう女性のおまわりさん時々みかけるけど、
何ていうか、自分の方の立場ばかり。
自分の防備は万全で、すごく心が狭い。
私は出来るだけ平常心の振りをして聞いていたけど、
心のなかでは、さすがにぶち切れていた。
本当は「何を居丈高に言ってるの!!上司づらをして。不親切だねー。」と
その場で言ってあげれば、若いおまわりさんにも良かったのかもしれない。
あれでは新人のおまわりさんが
一所懸命話しを聞こうとしている親切心が育たない。
叱られないように、ことなかれになってしまう。
私もおまわりさん相手に、けんかする勇気もなく、
デジカメを落として悲しいけど、それより自分に腹が立つ。
2009年3月12日
大学病院の看護士として31年働いたお友達の
「定年退職祝賀パーティー」出席の友人つきそいとして、
おしゃれをしてホテルに出かけた。
私達のつきあいは、お互いの子供が小学校1年生として入学してから始まっている。
冬でも朝7時には自転車で20分程の職場に向かい、
子供の小さい頃は保育園、学童クラブと、
預けながらの仕事はそれなりになかなか大変であった。
もちろん60歳まで続けてこられたのは、
ご主人や子供の協力あってこそではあるが、
本人の努力は半端なものではない。
途中で歯科病院から大学病院へ変った時は
「手術室勤務になったから・・」と貴重な休日返上で
猛勉強していたのを思い出す。
そのなが年の甲斐もあって、
「現場で医療に貢献した」と文部省から
昨年は賞状も頂いたそうである。
いくらまだ若い人より動けると自負はしても、
そろそろ健康には気をつけなくてはいけない。
相当体重が多いのだから・・
いつまでも“おせっかいおばさん”をしてもらわなければ困る。
私の事も彼女が看取ってくれるそうである。
アクや脂がきれいに取りのぞかれた、
琥珀色の透明なコンソメが美味しくて、
心暖かな一夜を過ごさせてもらった。
2009年3月7日
“うるい”とのつきあいは、ここ5,6年のことである。
春の今頃店頭に並び始めると、見る度買ってしまう。
きっかけは何だか忘れたが、あまりみかけない美しい山菜を
スーパーで買ってきて、食べてみたのが始まりである。
透き通るように白い茎と鮮やかな黄緑色のすじの通った葉っぱが
きれいで、くせのない味、しゃきしゃきした食感、
茎の根元のちょっとしたぬめり感。
新しい食品を発見したような感激を持って初めて食べた日を記憶している。
それからは毎年うるいが出るのを待つようになっている。
山菜のとれる東北の方では古くから食べられているらしく、
昨年訪ねた仙台のお友達の所では、
観賞用鉢植えとして、きれいな緑色の美しい葉を
みごとな大鉢にしたてて玄関先に飾ってあった。
植物的にはギボウシと呼ぶそうである。
その田舎育ちのお友達からは、子供の頃から
たんぼの畦などにも勝手にはえていた と、
私の無知を笑われてしまったが、
見事なこの大鉢が私の大好きな食品のうるいと同じとは知らず、
驚いてしまった。
やっぱりサッと湯がいて、からし酢みそで食べるのは絶品だと思う。
JA庄内の“うるい”の包み紙には、
「サッとゆでて、かつおぶしをかけてだし汁で割ったしょうゆで食べる“うるいのおひたし”」とか
「生のまま一晩塩水に漬けて、次の日にはさわやかな“うるいの浅漬け”」とか
味噌汁やてんぷら、がおすすめだそうである。