2009年1月7日
私は東京に住んでもう50余年にもなるのに、
つくづく東京の事を知らないと思う。
そんな思いもあって年末から正月にかけて、お参り方々、下町に出掛けた。
12月28日は向島百花園を見学してから、向島料亭街を歩いた。
今時珍しい大きな門松がお正月に向けて準備されていて、
どの家の玄関先も、きりりと整っていた。
ここには日本の原風景がある。
途中で“言問い団子”で休憩をして、隅田川にかかる桜橋を渡って、
浅草方面にぬけた。
おおにぎわいの浅草”浅草寺”では、
一応今年のお礼だけにしてお参りする。
手焼きせんべいの老舗、行列の人形焼き、
今年の干支“牛”があふれている和風雑貨のお店、
盛りだくさんの浅草の街を見るわ見るわ、
歩き回ってヨレヨレで帰ってきた。
明けてから正月2日は上野寛永寺に出かけて、谷中、根津、と歩いた。
りっぱな建物や大きな石組みの門に
徳川家の威光に思いをはせずにいられない。
この日も閉まっている商店街を歩いて歩いて、
“不忍池”で一休みしてやっと帰って来た。疲れたー。
3日は自宅沿線の池上本門寺まで
例年のごとく歩いて往復した。
恒例の”猿まわし”が出ていたので、
ご祝儀をちょっと奮発して、
一番前の特等席で見学させていただいた。
4日はお友達と初めて行く深川不動参り。
参道両側のお店がどこも下町情緒たっぷりで、重厚である。
10人も入れば一杯に成る程の小さなお店で
“初もんじゃ”もいただいた。
近くなので先輩のカフェ“江戸深川珈琲本舗”に寄ってみた。
お正月のお不動様のそばという事もあってか、大繁盛だ。
お話もそこそこに、生豆を分けてもらう。
ガテマラとモカジンマ、合計2キロ。
歩きながら「失敗した・・重い!」
そんなこんなで今年は、あちこちの神様に
たくさんのお願いをしてしまったが、
不忠義ものと思われるのではないか、心配だ。